◆大学院黒潮圏総合科学専攻(博士課程)2年の瀨戸美文さんら研究グループが、植生学会の「植生学会論文賞」を受賞しました

 大学院黒潮圏総合科学専攻(博士課程)2年の瀨戸美文さんら研究グループが、植生学会の「植生学会論文賞」を受賞しました。

 農地周辺の半自然草地には人為的攪乱(火入れ・刈り取り等)に依存して個体数を維持してきた草原生植物(リンドウやオミナエシなど)が数多く生育していますが、管理放棄等によって草原生植物の種多様性(※)の低下が懸念されています。しかし、どのような特徴(生態的特性)を持つ種が減少傾向にあるのか、十分な知見が得られていませんでした。

 瀨戸さんが所属している研究グループは、高知県の里地16地域において植物調査を行い、生育地が減少しつつある草地生植物の種群とその生態的特性を明らかにしました。その研究成果が保全植生学として優れており、かつ発展性のある研究内容だった点が高く評価され、本賞を受賞しました。

 

植生学会.png

 

 論文名:高知県の里地で生育地が減少している草地生植物の生態的特性

 著者名:大利卓海, 瀨戸美文, 山下貴裕, 比嘉基紀, 石川愼吾

 論 文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/vegsci/38/2/38_147/_article/-char/ja/

 

※種多様性‥生物群集にさまざまな生物種が共存している様子、またはそれを数量表現した概念のこと

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